トゥオンブリーが昔好きだった。
もう10年近く前だよ。トゥオンブリーが好きだった。
とは言っても、画集で見て、程度だけどね。そして好きなのは、色を沢山使っているものよりも、ベースは白の物が好きだった。白に、只文字かいてるだけみたいなね。
線がとても好きだった。あと淡いトーンというのかな。淡いというのかな。びみょぉぉぉぉぉぉに白くない位の薄さというか…。ちょうど好きなツボだったというか。
多分、デッサンとか古典に対するリスペクトがある人かなあ、と適当に思っていた。
私は私自身はデッサンなんてクソ下手だが、ドガとかルドンとか、物を視る眼が油断大敵な、妥協のない感じの、デッサンのいつもフレッシュな感じの人に憧れを持ちがちだった。表現のルーツって、やっぱりまずは物を観る事から始まっていると思うから、そこが凄まじい人ってすごいと思ってた。
私がトゥオンブリー好きとは言い辛いなと感じたのは、彼の人生について書かれたものを読んだ時からだった。人生についての事を読んだからいけなかったのかな。もっと、彼の絵に対する評価を読めば良かったのかもしれない。彼の浮世離れした感じが大衆に受けた、的に書いてあったのを読んで引いてしまった私なんだった。。。
昔通ってた絵の教室で、たまたまトゥオンブリーを見た時に私が反応したら、アルバイトの先生が、好きなの?私もなんとなく好きなんだよねー、と言ってくれた。その先生と私は、彫刻科のデッサンが好きという部分でも一致していた。趣味合うねー、なんて言う話をした事はないんですが、今思うと趣味合ってたんだなあと思う。。。